『ベースクロス』と『アクセントクロス』の2種類から
家創りのお打合せもいよいよ終盤になってきたときに、最後の悩みどころが壁紙クロスを選ぶことです。ここも家創りの工程で楽しい打ち合わせの一つなので、しっかりとコツを掴んで打ち合わせを進めていきましょう。
クロスを選ぶときは、まず最初に『ベース』となるものから選んでいくようにします。これは、お部屋の大部分を占める壁や天井に貼る基本のクロスのことで、白やグレーを選ぶことが多いです。あまり色が強いクロスをベースクロスに設定すると、圧迫感が出てしまったり、重たい雰囲気になってしまったりするので注意が必要です。あまり主調しすぎない、落ち着いたクロスをベースにしていく事がオススメです。
次に選んでいくクロスが『アクセントクロス』になります。これは、『ベースクロス』でまとめられた空間の壁や天井の一部に貼り、文字通り『アクセント』を入れてあげることでで、差し色となり、引き締まった空間にすることも、逆に柔らかい印象を持たせてあげることもできます。
くっきりとしたカラーや柄物など、とても気に入っているけどお部屋の全面に貼るとインパクトが強すぎたり、ごちゃついてしまう、というクロスもアクセントとして取り入れてあげるとより一層、そのクロスを引き立ててくれる効果もあります。
『アクセントクロス』を貼るオススメ箇所は?
①『トイレ』
家の中で最も小さいお部屋である『トイレ』はプライベート性も高く、思い切ったカラーや柄も使いやすい場所になります。そこまで『アクセントクロス』を使用しなくても良いが、どこか一か所だけ貼りたい、などという場合にはオススメできます。サイドの壁や背面の壁に一面だけ、または天井と背面壁や、背面壁とサイドの壁のL字など、貼り方で印象が大きく変わるのでコンセプトをしっかり持って臨みましょう。
②『収納内の壁』
家族や個人しか立ち入らない収納空間の中、例えばクローゼットの奥の壁や、ファミリークロークの壁や天井も、お気に入りのアクセントクロスで遊べる場所になり、身支度も楽しくなります。さらには家事のモチベーションが上がりそうなクロスをパントリーに、土間収納の壁などにも取り入れてみましょう。
③『寝室』
プライベートスペースである寝室には、ベッドのヘッドボード側の壁などにアクセントクロスを使うと空間が締まります。心身を休めるための寝室ですので、落ち着いたブラウンやグレー、大人なグリーンなどを使う方が多いですが、柄物のクロスを貼ってもステキな空間演出ができます。
④『水回り空間』
造作洗面台の背面や天井にアクセントクロスを合わせると、とても印象的な洗面空間になります。毎朝使用するお部屋なので、明るい色でまとめてあげると良いでしょう。清潔感のある柄物やホワイト系、薄いグレー系なども空間をまとめるのにオススメですが、パステル系のカラーを少しだけ使ってみる、なんていうのもステキに仕上がります。
⑤『LDK空間』
一日のうち、一番長い時間を過ごすLDKも『アクセントクロス』で演出してあげることにより、個性的な空間となり飽きのこないお部屋を作ることができます。来客に対しても家の顔になる場所なので、どんな『アクセント』にするか慎重に選ぶ必要がありますが、できるだけシンプルで落ち着いた色を選ぶと安っぽくならず毎日が楽しくなることでしょう。オススメの貼る面は、キッチン背面やTVの背面にすると部屋全体に奥行が出て広く見える効果もありますし、お部屋全体を引き締める効果もあります。
クロス選びでよくある悩みは?
クロスを選んでいく時に、大きな本のカタログを見たことがあると思います。
本当にたくさんの種類のクロスや施工事例が載っていて、いつまで眺めていても飽きないほど楽しいものです。そうはいっても・・・
・種類が膨大でなかなか絞れない。
・作りたい空間のイメージはできるが、選ぶ基準がまったくわらかない。
・お打合せの終盤で、もう選ぶことに疲れてしまって、クロスまで選ぶ気力がない・・・。
・貼りたいクロスがあるのだが、完成したイメージが分からない。
そんな時はest HOMEのスタッフが、その間取りでの最適な『アクセント』箇所や色味ご提案させていただきます。図面で場所が決まったら、今度は3Dパースでご覧いただき、よりイメージを完成に近づけます。そして、クロスの候補が決まったら大判のサンプルを取り寄せてご一緒に確認してみましょう。柄が思ったよりも大きい・小さいといったことがわかりますし、色味も実際の感じを確かめることができます。※色は面積が広いほど明るく見えるので注意です。
ついつい欲張ってたくさんの種類を選んでしまいがちなクロスですが、大切なのは『家全体のコンセプト』をしっかり確立させること、置こうと計画している家具や雑貨との相性も考えること、カーテンの色も加わってくるので、カラフルになりがちですが、統一感がある空間になっているか、をest HOMEのスタッフと考えてみましょう。住まいの打ち合わせで楽しい『クロス』選びを、より充実した時間としていきましょう。