住まいの『吹き抜け』について考える

家創りを考えるなかで、明るく開放感のある『大きな吹き抜けのある住まい』に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。この『吹き抜け』には視覚的な効果だけでなく、生活にもたらすメリットもたくさん存在しますが、それと同時にデメリットを知っておくと、今後の家創りに役立ちます。

 

ということで今回は、『大きな吹き抜け空間』を取り入れる前に押さえておきたいポイントを、いくつか挙げさせていただきます。日中は太陽の光が室内を照らし、照明をつけなくても明るい雰囲気に。夜は月明かりがやさしく差し込み、窓に切り取られた星空がリビング空間に穏やかな時間を与えてくれる。そんな暮らしのワンシーンを演出してくれる『吹き抜け』メリットとデメリットをまとめていきます。

 


 

 

 

 

 

 

吹き抜けリビングのメリット

 

 

・開放感ある特別な空間演出が可能。

まずは先に述べた通り、開放感です。空間の体積が大きくなり、その体積以上の広がりを体感的には感じることができます。四季を通じて太陽の光が入りやすく、明るく開放的な空間を演出できます。

 

 

 

・家の中での家族のコミュニケーションが円滑になる。

異なる階にいながらも声が通りやすいので、1階から2階にいる子どもに呼びかけるなど、家族のコミュニケーションが取りやすくなり、明るい家庭環境が期待できます。2階とのつながりが感じられるため、1階にいながら2階で過ごす家族の気配を感じることもできるでしょう。さらにリビング階段があると、2階へ移動する際にリビングにいる家族と顔を合わせることになるので、言葉を交わす場面が増えます。

 

 

 

・室内温度を一定に保ちやすくなる

よく、吹き抜けを作ると光熱費がかかったり、寒かったり、などという話を耳にします。確かに、気密性や断熱性が少し足りない住まいでは、空間が広い分、温まりにくかったり、温度が均一に保たれなかったり、などという事が起こりえます。しかし、私たちのような高気密高断熱の家であれば、かえって空間ごとの仕切りが少ないため家の中の温度差が生まれにくく、温度を一定に保ちやすくなります。実際に、断熱性能が足りないと、吹き抜けで温かい空気が上に上がり、循環する前に壁やサッシを通じて温かい空気が外に逃げてしまう、という現象も起こる可能性があるのです。『吹き抜け』と『断熱性能』には密接な繋がりがあるという事を覚えておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

吹き抜けリビングのデメリット

 

 

 

・夏は暑く、冬は寒くなるケースも

吹き抜けには採光をなるべく多く取り入れるために、大きなサッシを設ける事が多いです。その結果、日中の日差しがたっぷり取り入れられる反面、夏には室内が暑くなりやすい傾向があります。サッシをUVカットや断熱効果の高い商材に変更して対策もできますが、その場合、冬になると日光の温もりを感じにくくなってしまうこともあったりします。間取りやサッシの大きさは良く計画されることをオススメします。

 

 

 

・生活音が響きやすく、うるさく感じてしまうことも

1階と2階を遮るものがない分、コミュニケーションが取りやすいというメリットがある反面、生活音も反響しやすくなる為、家族間での配慮が必要になるケースもあったりします。例えば、子どもの就寝中に仕事から帰宅し、物音が響いてしまうことで子どもが起きてしまうなど、生活リズムが異なる場合には特に注意する必要がありそうです。

 

 

家族とのコミュニケーションを豊かにするメリットがある一方で、生活スタイルや家創りにおける価値観によってはデメリットに感じる部分もあるでしょう。吹き抜けのある住まいで生活をはじめてから後悔しないために、吹き抜けにある特徴を理解したうえで、本当に必要な空間なのか、ライフスタイルの中でデメリットの方が大きくならないかをよく検討してからプランしていくようにしましょう。

 

 

 

 


 

 

以上が『吹抜け』のメリット・デメリットです。皆様の家創りにお役立ていただければ幸いです!

家創りを考える上で、重要なことはメリット・デメリットを理解することです。

知らないまま完成すると、デメリットは『建ててから後悔した点』になってしまいます。(SNSで良く目にしますよね)

est HOMEでは、こういったご説明はもちろんの事、家創りを考えるときその要望を最大限に活かすことを心がけています。家全体に目を向けながらプランを構築することで、唯一無二の理想の住まいを実現しましょう。

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