建築用語で『ファサード』という言葉があります。『ファサード』とはフランス語に由来し建築物の正面部分(一番見える部分)という意味です。
今日はそんな外観の見た目を大きく左右する外壁材について書いていこうと思います。
どんな種類の外壁材があるの?
外壁材にはいくつかの種類があります。
まずは外壁材の種類。そして、それぞれのメリット/デメリットをおさえて、ご自身に合った外壁材をチョイスしてみてください!
『窯業系サイディング』
窯業系サイディングは現在、日本の住宅で一番使用率は高いです。原料はセメント質及び繊維質で、施工やメンテナンスが簡易で施工期間が短く、値段も安価な場合が多いので、日本の住まい創りには欠かせない商材になります。防火性・耐震性に優れ、デザインもかなりの数が普及しています。タイル調やレンガ調、木目調やシンプルなものなど、その数から他の外壁材と比べるとどんなデザインにも対応できる商品です。しかし、商品にもよりますが汚れやすい性質があるため、定期的に手入れが必要になります。色褪せも起きやすいので、使用する場所によって色味が変わってきて、経年を感じることもあるかと思います。外壁材を繋ぐ箇所にはコーキング材を施し、外壁材通しを繋いでいくので、このコーキング材の劣化も注意が必要です。しかしながら、最近では汚れにくいコーティングを施したものや、色褪せ保証も充実していたり、コーキングレスの外壁材が販売されたりと、いままでデメリットだった箇所を補う商材が増えてきています。自分たちに合った商品を選定していくことが出来るようになりました。注意事項としまして、メンテナンス性を充実させる商材を選ぶと、メリットだった低予算から外れてしまうこともあるので、性能と予算のバランスを考えながら選んでいくようにしましょう。
『金属系サイディング』
元来、工場や倉庫といった建築物に用いられることが多かった外壁。一般住宅でもよく使われております。「ガルバリウム鋼板」というのもこの金属系サイディングの一種になります。
こちらの外壁材の特徴としては、耐久性に優れており、防音性も高いです。デザイン性も高く人気の商材でもありますが、その反面、色や柄の種類が窯業系サイディングに比べると少なく、他の外壁材に比べどこか印象が似ている住宅になってしいます。自分だけのオリジナルなお家を創りたい場合は、建物の形又は、色の組み合わせ等でデザイン性を持たせ、差別化を図っていくことが重要になります。
ハイセンスな設計者と共に打合せを重ね、是非自分だけの特別なお住まいを創っていくことをオススメします。
『木質系サイディング』
天然の木材を外壁材として使用する商品です。素材感と存在感は他の外壁材と比べると一味違うアクセントがあるものに仕上がります。時間とともに木材の色合いの変化を楽しめる外壁でもあり、経年劣化(エイジング)により年々印象が変わっていきます。それはそのままデメリットとして言い換えることもできるかと思います。やはり天然木ということもあり反りや割れが起きることも珍しくはなく、こと耐久性という部分においては他の外壁材には劣ります。耐久面が気になる方は外観のアクセントとして、部分的に使用してみてはいかがでしょうか。
『塗り壁材』
この塗り壁材にもいくつか種類がありますが、代表的な塗り壁材として『ジョリパッド』という商材があります。ジョリパットとはアイカ工業株式会社という愛知県にある企業が製造販売している塗材です。
元々は、フランスで作られた素材で、内外装ともに使用できるものがあったりと、種類が豊富です。塗り壁材なので色や塗り方のパターンでいくらでも特徴を出すことができ、オリジナルを重視する方にオススメできます。デメリットとしては、「外壁に汚れが付きやすい」「高圧洗浄で外壁が剥がれる恐れがある」「施工費用が高めである」 という3点があります。表面を触るとざらつきがあるため、その分汚れが付着しやすく、洗い流すのに高圧洗浄を使用すると外壁材自体が剥がれてしまう恐れもあります。職人さんが手で塗ったり、吹き付けたりする為、手間がかかり施工費も他と比べると高価になるケースが多いです。
又、パターンや色の豊富さからどれを選べばいいのか中々決められないと思います。担当スタッフと共に外観イメージを創造し、悩むのも家づくりのひとつの醍醐味として楽しみましょう。
他にも、タイル貼りの外壁や、モルタルで仕上げる外壁など、種類はまだたくさんありますが、代表的な上記の4つをご紹介させていただきました。
住まいを検討するうえで、この外壁材は、メンテナンスや性能を大きく左右する商材になります。数ある種類の中から、デザインだけで選ぶことのないように、自分たちに合った性能、メンテナンス性、楽しみ方を、 est HOMEのスタッフと一緒に考えてみましょう。あなただけの一棟を創る楽しさが本当の家創りになるのです。